リモートワークで家族の理解を得るための方法
コロナ禍により、都市部で急速に広がったリモートワーク。ワークライフバランスがとりやすい働き方と言われ、社員の家族も含めてメリットがあると考えられています。
しかし、リモートワークは自宅を仕事場とするため、家族の理解や協力がなければ成功しません。
この記事では、リモートワークへの家族の理解を深め、協力してもらうために取り組んでいただきたいことについて解説します。これからリモートワークを開始される方も、既に開始されている方も、この記事を読んでぜひご家庭の状況を再点検してみてください。
目次はこちら
家族の理解・協力あってのリモートワーク
コロナ禍で急速に広がっているリモートワークは、家族との時間を持ちやすくなるなど、メリットの多い働き方と言われています。
ただ、リモートワークをうまく機能させるためには、一緒に暮らしている家族の理解も必要不可欠です。その理由をご説明します。
①リモートワークに馴染みのない家族もいる
まず、両親と同居している方は特に注意していただきたいのですが、親世代はリモートワークに馴染みのない世代という背景を意識しておきましょう。親の世代は、仕事=会社でするものというイメージを持つ方も多いのです。
メディアでしきりに「リモートワーク推奨」と言われたとしても、子どもが家で急に仕事を始めたら不信に思うケースもあるようです。その不信感がストレスにつながることもあります。
②仕事とプライベートの区別がつきにくい
次に、仕事とプライベートの区別がつきづらい点にも注意が必要です。仕事の連絡が来たからと、家族で食事中にもパソコンを広げたりしていませんか?
意識してプライベートの時間と切り分けないと、家族はあなたがいつ仕事の時間で、いつが休みなのかが分からなくなってしまいます。特にお子さんのいる家庭では、お父さんやお母さんにいつ声をかけていいのかわからないという状況は、お子さんにとって大きなストレスになりえます。
③仕事する場所の問題
3つ目は、仕事をする場所の問題です。在宅勤務の時、皆さんはどこで仕事をされていますか?個室があるのであればいいのですが、リビングや食卓など家族の共用スペースでされている方も多いのではないでしょうか。
もし共用スペースで仕事をしている場合、家族は仕事をしているあなたに気を遣わなければなりません。リラックスする場所を奪われた家族にとって、それは大きなストレスになる可能性もあります。
リモートワーク継続のために
このようにリモートワークは家族に負担をかけることもあると理解しておく必要があります。そのような中で、どうしたらリモートワークをうまく実施することができるのでしょうか。ポイントをご紹介します。
①働き方について理解してもらう
まず、リモートワークについて家族に説明し、理解を得ることが重要です。
話せる範囲であなたの仕事内容を伝え、なぜリモートワークになるのかをしっかり説明して理解してもらいましょう。
また、お子さんがいる家庭では、今まで会社で働いていたお父さんやお母さんが家にいれば、当然お休みだと考えるでしょう。すぐに理解することは難しくても、お子さんにも親が家で仕事をしていることについて伝えておきましょう。
②働く時間・場所を決めて家族に伝える
2つ目は働く時間・場所をしっかり決めることです。あなたが仕事する時間を決めることで、家族があなたに声をかけていい時間を判断しやすくなります。また、共用部で仕事をする場合はルールなどを家族と相談しておく方がよいかもしれません。
③家事にはできる限り協力する
リモートワーク中に家事に協力することも、家族の理解を得るポイントと言えます。例えば家の掃除をする、2日に1回は夕飯を作るなどしてみてはいかがでしょうか。ストレスや負担のかかるからこそ、家庭のことはなるべく分担するようにすることで、リモートワークによる家族のストレスも減っていくはずです。
④あまり神経質にならないことも重要
そして何より大事なのはあまり神経質にならないことです。リモートワークの仕事中に家族から呼ばれる、電話がかかってくるなどいろいろなハプニングが起こると思います。そんな場合でも「仕事なので」とかたくなにならず、家族の呼びかけにも対応していきましょう。
ニューノーマルな働き方、リモートワークですが、このような家族とのハプニングもある意味「ニューノーマル」の一部、そう考えるぐらいの余裕をもちましょう。
リモートワークはあなただけじゃない、家族の生活も変化することを忘れずに!!
リモートワークで生活が変わるのは決してあなただけではなく、家族の生活も大きく変化することになります。
リモートワークは家族の時間を増やし、プライベートを充実させる働き方でもあるのです。大事なのは、いかに家族に理解してもらい、協力を仰げるか?これにかかっています。この記事を見てまだできていないと思われた方、まずは家族と相談することから始めてみてはいかがでしょうか。