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【インタビュー】エンジニア同士、横のつながりが生まれる アプトリーで新しく始まったメンターメンティー制度

【インタビュー】エンジニア同士、横のつながりが生まれる アプトリーで新しく始まったメンターメンティー制度

メンターメンティー制度を活用し、めでたく案件にアサインが決定したエンジニア、そしてメンターとして指導に当たったエンジニア双方にインタビューを行いました。

今回インタビューしたエンジニア

■Iさん(メンター)

〈経歴〉都内在住。会社員を経てフリーランスへ転向したエンジニア歴15年のベテラン。新規事業の設計開発やスクラムのチーム開発などに多数携わり、経験豊富な人材です。現在はAngular.jsを用いた案件に加え、UPTORYのメンターとしても活躍中。

■Mさん(メンティー)

〈経歴〉都内在住。大学卒業後エンジニアとして1年間勤務したのちに退職。当時は主に上流担当。現在は2つの企業を創業し、役員を務めている。コーディング技術の向上を図るべくUPTORYのメンターメンティー制度を活用。

 

未経験者でもアサインできる? 制度に魅力を感じ応募

――本日はメンターメンティー制度についてのインタビュー、よろしくお願いいたします。まずMさんがUPTORYに登録したきっかけを教えてください。

Mさん:最初にUPTORYを知ったのは、たまたま友人から送られてきたLINEがきっかけです。別の会社で人事を担当している友人が急にナコーダーズ※のサイトをLINEで送ってきまして、「これ、おもしろそうじゃね?」って言われて。
その時は、そんなサービスがあるんだ、みたいな感じでスルーしたんですけど。

――お友達からはどんな経緯で送られてきましたか?たとえば転職の相談をしていたとかそういった理由で。

Mさん:とくに何か相談をしていたわけでもなく、久しぶりにLINEが届いたと思ったらナコーダーズのサイトだったんですよね。
最初はその友人の会社かと思ったらそうではないので、今も不思議なんですよね。

――最初はスルーしていたのに応募してみようと思った動機はなんですか。

Mさん:実は前職を退職してから現在までに2つ会社を創業しまして、今はそこで役員をしています。
そちらでちょっとまあ、いろいろあって……(言葉を濁しながら)

その時にさらにエンジニアとしてスキルを上げてみたいという思いが膨らみ、この間送られてきたところに申し込んでみようか、みたいな感じで申し込んだんです。
すると、随分おもしろそうな案件や、未経験でもアサインできるように工夫された制度があって、なんだかこのサービスはすごいなという思いから今にいたっています。

キャリアアップや技術のおさらいにもつながるメンター経験

――ありがとうございます。
では、Iさんはなぜ今回このメンターを引き受けようと思われましたか。

Iさん:そうですね、僕の場合、歌川さんとランチをしていて構想を聞かせていただいた中で、メンターメンティー制度の話があったんですよね。
その流れでやることになっちゃったっていうのが正直なところですね(笑)。

でもそれはきっかけに過ぎなくて、一応やらせてもらうからにはきちんとやろうと思っていて。

僕は今3人のメンティーを担当していて、1人ひとり能力は異なり、技術ののみ込みも経験値も違う方たちです。そのあたりの違いを感じながら、自分がどのように課題を組んでいったら進み具合がいいかなといろいろ考えたりしています。

教えるのは自分のキャリアアップにもつながりますし、実務に生かせるような考え方や知識のおさらい、新たに発見する部分もあると思うので、メンター側にとってもいい制度だなと思いました。

ーーありがとうございます。お話に出てきたおさらいや復習の話について、現在3名の方に教えている中であらためて気づきがありましたか。

Iさん:そうですね、自分が吸収した知識というのは、アウトプットしないと結構するすると抜け落ちてしまう部分が多いと感じています。メンターとして教えることで自分の復習の意味を兼ねて定着できるのがメリットだと思います。

メンターから見たメンティーMさんの印象

ーーありがとうございます。
次にIさんから見てMさんにはどんなイメージを持たれましたか。パッと見の印象や最初に話した時の様子はいかがでしたか。

Iさん:そうですね、空気感は天才肌で自分は何でもできますよ、みたいな感じをまとっていて(笑)
話を聞いたら実際に何でも自分でこなしてしまうような強い推進力があって、たぶん飲み込みも早くて、この人はあまり僕が出る幕はないなという印象でした。実際その通りの人物でした(笑)。

クライアントの期待値にこたえられるか メンターメンティー制度の安心感が登録を後押し

ーーおおー、すごいですね。このIさんをもってして天才という言葉が!
ではMさんにボールをお渡しして。メンターメンティー制度を知ったのは登録がきっかけだと思います。まずどんなところに興味を持って受けてみようと思われましたか?

Mさん:先に言いますが、全然天才じゃないですけどね(笑)。
エージェントの登録に関して一番ハードルになったのは、クライアントの期待値にこたえられるかという点だったんですが、メンターメンティー制度はその部分をある程度解決してくれる仕組みだと思っていて。
そこに安心感というか、ありがたいなという思いで興味を持ちましたね。

ーーほう、安心感ですか。
今はエンジニアがプログラミングを勉強するにはスクールに通うとか、オンラインの講座などさまざまな方法がありますよね。
いろいろと学べる機会がある中で、直接フリーランスの先輩から学ぶのはどんな点がメリットだと思いますか?

Mさん:個人的に、スクールで学べることは1人でもできると思っています。それよりも一番大事なのは自分がつまづいたときに質問できる人がいるかどうかだと思っていて。
メンターにいつでも質問できる環境が整っているので、自分のペースでガツガツ取り組み勉強できる。その点がとても良かったと思っています。

ーーそうなんですね。そういう期待値を持ちつつ、実際のところ受けてみてどうでしたか。

Mさん:このメンターメンティー制度が一番すごいなと思った点は2つあって、1つ目は教材のレベル感が非常に適切だったこと。
全体感を学べながら、しかも自分一人で進められるような内容だったので、メンターの方は一体どこでこんなテキストを見つけてきたんだろうって思っていましたね。

Iさん:やべー、めっちゃすごくないですか?僕。

Mさん:2つ目は、僕がここでつまづいてわかりませんでしたとzoomで質問をしたんですが、きちんとご回答いただけて良かったです。
その2点が結構大きなポイントだと思います。

ーーなるほど!Iさん、教材も含め素晴らしい評価をいただいて、いかがですか。
Iさん:アラが出る前に彼の案件が決まって本当に良かったです(笑)。

ーーIさんが教材作成で注意や意識を向けたポイントはどんな点ですか。

Iさん:そうですね、Mさんに限らず、それぞれのメンティーの方が学んできたものや持っている知識、この辺りならいけるだろうといろいろ考えながら振り分けています。一応自分なりにネットで調べて、その人に合ったレベル感で技術、内容的に教えたい箇所がカバーされているようなものを探してトライしてもらいました。

――なるほど。Mさんは教材に対してピンポイントですごくよかったという感想ですか。

Mさん:僕の場合、この知識が必要だけど触る機会はなかったといった技術が結構あったんですよね。、
たとえば今回の具体例では、Dockerは今まであまり自分で使う経験がなかったですね。go言語はそもそもやったことなかった。あとGraphQLは触ってみたかったけど、どんな場面で使うかわからなかったので、今まで触っていなかった。
これらを満遍なく触れられたのが非常によかったですね。

メンターメンティーの心構え

――いいですね、ありがとうございます。

お2人ずつへのご質問です。Iさんから今後フリーランスとしてメンターをやってみたいエンジニアに向けて、心構えやこんな準備をしてエンジニアに教えた方がいいといったアドバイスを教えてください。

Iさん:そうですね、僕もいろいろ試行錯誤している段階ですが、教える人に対するストーリーは最初に決めた方がいいと思うんですね。

個人に合わせてこの範囲をこの期間で教えようというカリキュラムを組む。

もともとカリキュラムがあるスクールのようなところは、全員に向けたものなので人の進度具合によって変化するものではないですよね、
その点こちらは1人ひとりに当てられるリソースがある。そこを逆手に取り、個々人に合わせたやり方で教えるのも手かなと思いました。

――なるほど。いいですね。
ではMさん、メンティーをしたい方、先輩エンジニアを見つけて教えを請うスタンスについて、どのような心構えやコミュニケーションで先輩と付き合った方がいいか教えてください。

Mさん:明確な答えはないんですが、よりメンターの方のすごさを引き出せるような
質問や接し方をしたいなと思っていて。
たとえばウェブで調べてわかるようなことは基本的に質問しない、
今回あんまり質問しなかったのは、ほとんどWebで解決できたからなんですよね。
調べても出てこなかったことを聞くとか、そのメンターの立場でないとわからないところ、たとえば、アーキテクチャを考えたことがある人じゃないとわからない思考の部分を聞くとか。
とにかくその人ならではの持ち得るすごさが引き出せるような質問をしたいですし、今後も考えていくと思います。

こんなメンターメンティーはイヤだ

――いいですね。ありがとうございます。
逆に違う目線の質問をしたいと思います。
Iさんの方から、こんなメンティーはイヤだ、組みたくない、ムリと思う方は?

Iさん:そうですね今Mさんが言った通りなんですけど、自分で調べてわかるようなことを聞かれるのはちょっと…
それぐらいは調べてほしいなって思っちゃいますね。
それから、1回教えたことを吸収せずに2回目にも同じような過ちを繰り返すのはイヤですね。基本的なことですが、メモするようにと言われたらメモを取るとか、一応聞く耳を持ってくれる人だとありがたいです。

――なるほど、いいですね。
実は調べたら出てくることのバランスって案外難しいのかなと思っていて。
たとえばこの技術体のマニュアル的なものは出てきましたが、実際構築の段階で止まってしまったとか。検索の仕方によっては出るのかもしれませんが、そのあたりはどう考えますか。

Iさん:そうですね、個人的には調べる調べない、0か100ではなくて、調べ方の粒度の問題だと思います。
ここまで調べたけど、この先自分はここがこんな風にわかりませんでしたっていう着地だと全然納得できるんですよ。だったらこうやって調べたらいいんじゃないですかという前向きなアドバイスができるんですよね。

調べているのか調べていないのかわからないような初歩的なものだと、そこは自分で調べてくださいと言ってしまうと思います。

――なるほど、ありがとうございます。では同じ質問をMさんにも。
こんなメンターはイヤだという、こういう人やりづらいなとか、苦手だなと思うところを教えてください。

Mさん:そうですね、難しいな…
僕も今回Iさんにはじめて教えをいただいたので、こういう人がイヤだという原体験もなく想像で答えるしかないんですけど。
たとえば質問に対する返信が遅いとか、基本的なビジネススキルがない人はイヤかな。

それから、メンティーのレベル感に合っていない抽象で答えるというか、難しい言葉で答えるとか、その人に合った具体と抽象に合った言葉選びができない人はきっと多分向いていない。メンティーの質問や理解できていない箇所がわからないんだろうなという気がします。

――おもしろいですね。
僕の認識で今のお話を申し上げると、メンター自身の話したいことや教えたいことを教えてしまい、メンティーの気持ちを考えていないといった感じですか。

Mさん:それもありますね。
たとえば技術的なところは専門用語も多いと思うんですが、はじめて取り組む人はまだ専門用語がわからないと思うんですよ。

何の説明も脈略もなく専門用語をポンと出すと、何を言っているのかわからないという状況があると思います。より具体に落とし込んで、説明しながらワードを出せる方はとても優秀なメンターだろうなと思いますね。

メンターメンティー制度のメリット・デメリット

――ありがとうございます。ではもう1つだけ、2人に質問をしたいと思います。
今回のメンターメンティー制度自体は完全遠隔。基本的にはリモートで、Slackを利用したチャットの連絡と何かあった時にはZoomでオンラインを活用というスタイルです。
実際やってみた感想として、メリット・デメリットをお聞きしたいと思います。
まずIさん、お願いいたします。

Iさん:そうですね、Slackもzoomも極端にいうと24時間連絡が取れるので、いつでもフレキシブルに質問したり答えられる環境があるっていうのはいいかなと思いました。そこは営業時間内の観点がありますけどね。

デメリットは、Zoomでもソースコードを見ながらコードレビューするのは可能なんです。ただやっぱり対面で教えた方が一番疑問解決には早いですよね。
それができないのは少し不便だなとは思いますけど、そこまでのデメリットではない感じがしました。

――ありがとうございます。Mさんにも同じ質問です。いかがでしょう。

Mさん:デメリットもメリットの裏返しのような感じですよね。
文章ベースで伝えるからには、きちんともれなく適切に相手に伝えないといけないし、文章もきちんと書かなければいけない。
今の働く社会では強く求められる必要なスキルなので、そこも身に付けながら教えていただける。

デメリットの点でいうと、教えてもらいたいけど何と言ったらいいかわからないとか、自分の主張ができない人にとってはきついかもしれないですね。。お願いができないタイプの人というか。
僕は全然違うので大丈夫なんですけど(笑)、はい。そこは工夫しないといけないですね。

メンターメンティー制度を体験したい方へアドバイス

――ありがとうございます。
最後にIさん、あらためてこれからメンターをやってみたい方に一言いただけますか。

Iさん:そうですね。
もうずっと前からエンジニアは売り手市場と言われている状況で、年々人材不足が顕著になっている気がします。
メンターは自分が持っている技術のアウトプットで、技術力の研磨にも繋がり、社会貢献にもなると思います。率先して弟子のような後輩、あとは新しい若い世代が育つような活動をするといいんじゃないかなっていう感じがしますね。

――ありがとうございます。
Mさん、これからメンティー受けてみたいというエンジニアさんに一言いただけますか。

Mさん:大前提として僕はメンティーの中ではちょっと外れている気がするんですけど(笑)。
人によってナコーダーズに申し込んだ理由は違うと思いますが、その目的自体がとても大事だと思っています。

僕の場合、将来の明確なビジョンがあるので、自分がどんなスキルを身に着ける必要があるかという点を意識しながら学習していました。
そういう思考ができると、とてもメンティーとしても成長でき、メンターとのすり合わせもうまくできるかなという気はしますね。はい。メンティーとして受けてみたい方、頑張ってください!

――ありがとうございました。

インタビュー後も会話が弾み、偶然にもメンターメンティーお二人が近所にお住まいであることが判明。今後はぜひ対面で話をしたいと盛り上がりを見せていました。
先輩後輩、師匠と弟子のような関係性で技術面の相談ができ、エンジニアの横のつながりが生まれるメンターメンティー制度。
ご興味がある方はぜひお問い合わせください。

インタビュアー 歌川 貴之  編集 中野 馨子