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【インタビュー③】地方でフルリモートワークで働くエンジニアの実情

【インタビュー③】地方でフルリモートワークで働くエンジニアの実情

第3回目は、アプトリーを活用し多くのプロジェクトで活躍しているエンジニアにインタビューを行いました。

今回インタビューしたエンジニア
Sさん

〈経歴〉
青森県出身。中学生時代にインターネットと出合い、友人とホームページ制作を開始。その後工業高校を経て大学では情報系を学ぶ。エンジニア歴は約10年。紹介先企業からの信頼も厚く、現在は様々な案件で活躍中。
最近楽しかったエピソード ラズベリーパイ(Raspberry Pi イギリスで生まれた小型のシングルボードコンピューター)を使った大気センサー制作。

エンジニアへの扉が開いたインターネットとの出会い

――本日はよろしくお願いいたします。まず最初にSさんがエンジニアを目指したきっかけを教えてください。
Sさん:もともと機械やゲームが好きだったんですが、一番大きなきっかけは中学生の時に初めてインターネットに触れた事ですね。

私は青森出身で地方なんですが、インターネットがあれば世界中の知らない人といつでもコミュニケーションが取れる、こんなに便利なものがあるんだなという印象を持ちました。

まず友人と一緒に自分のホームページを立ち上げようという話になり、HTMLを書いてはサーバーにアップロードしていました。

今になって振り返るとその頃やっていたのは単純なことでしたが、当時はそれが無性に楽しかったんです。

そこからパソコンやインターネットに興味を抱くようになりました。
地元の工業高校へ進み、大学では情報系の学科を専攻しました。卒業後はそのままパソコンやプログラミングに関する仕事に就いたという流れですね。

——素晴らしい!インターネットとの出会いがエンジニアを目指したきっかけなんですね。好きなものにのめり込み、気づいたらここにいたという感じですか。

Sさん:ちょうど時代の流れもあり、エンジニアの仕事が多いのも安心材料のひとつでした。自分の好きなことが仕事に直結していたのも運が良かったと思います。

——確かにエンジニアは案件数の多い恵まれた業種だと言えますね。しかも楽しく仕事ができるのは最高ですよね。

リモートワークのコミュニケーション方法

——好きなことを職業に選んだSさんがエンジニアになって壁を感じたことはありますか?

Sさん:エンジニアは物を作るのが本業ですが、思った以上に相手とコミュニケーションを取らなければ成り立たない職業だと気づいた時ですね。
私はひとりで物事を進めて作り上げるのが好きなタイプなので、新卒で就職したての頃は、コミュニケーションの取り方で悩んだ時期がありました。

様々な会社の方や立場の異なる方と一緒に仕事を進める際、相手の知識量に合わせたコミュニケーションを取らなければスムーズに仕事が進みません。
まだ経験の浅かった私は、自分を基準にした言葉で説明しがちでした。
順調に仕事を進めるためには相手方へのていねいな説明や事前調整、円滑なコミュニケーションが不可欠で、そこが一番大きな壁でしたね。

——エンジニアは黙々と作業するイメージがありますが、いざその道に進むと人と話す機会が多く、ギャップがありますね。

Sさん:最初のうちは戸惑いが大きかったのですが、エンジニアになって約10年、たくさんの方に鍛えていただいたおかげで壁を乗り越えられたと思います。

——チームワークが必要とされるエンジニアの業務ならではの経験ですね。
他にもチームメンバーに感謝し印象に残っているエピソードはありますか。

Sさん:今までに取り組んできた業務は新しい機能やしくみ、プロトタイプを作る役割が多く、いろいろな人と話しながらスピード感を重視して作ってきました。

チームの場合、自分にないものを持った人たちがお互いの足りないところを補完し合います。1人ではできないことでも力が結集してうまく進められるので、いつも助けられています。

私は細かい部分のチェックが苦手なので、そこを理解して担当してくれるエンジニアやコンピューターを使ったテスト方法を考えてくれる人がいます。

技術的に未熟な部分や設計において不足しているところを見つけてフォローしてくれるメンバーに感謝しきりですね。

——足りていないところを補い合い、それが新しい学びにつながる。チームならではの働き方ですね。

Sさん:その通りです。エンジニアは個人で働くイメージが強いように思われがちですが、実際はお互いに助け合い、尊敬し合いながら働いているんですよね。

——助け合いでさらに新しい学びが生まれる、チーム内のコミュニケーションでお互いに成長できるんですね。

将来の目標

——Sさんの今後の将来像、理想像についてお聞かせください。

Sさん:これまでの経験を生かし還元できるように、コンピューターを活用して人口減少分の生産性を補うチャレンジをしたいと思っています。

エンジニアとして自分にしかできないことは何かと考えた時、生まれ育った土地、「青森」に思いが向きました。

青森に限らず日本の地方であれば、人口減少や高齢化に歯止めがかからず人手不足に陥っています。ITを駆使して人手不足解消に少しでも役立てたらうれしいです。

——コロナ禍でリモートが当たり前になりつつありますが、まだまだ地方や中小企業ではITの浸透率が低いですからね。

理想像はどこの街にある自動車の整備工場や修理工場のように、ITに詳しくない人が気軽に相談できる場所、人間を目指していきたいです。

——身近な場所でニュースタイルに合わせた働き方の提案や相談に乗ってくれる方がいると、きっと心強いと思います。

——Sさん、本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

Sさん:こちらこそありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

アプトリー案件に入ってから変わったこと

クラウド環境を用いた開発が多く、新しい技術習得が楽しい
参画した案件チームの雰囲気が良く、安心感を持って仕事ができる
柔軟な働き方ができ生産性が上がった
通勤時間がないため、時間を効率良く使える
仕事環境を整えやすい(自分好みにカスタマイズ)
集中したいときに集中できる(周囲の物音やにおいなどをコントロールできる)

インタビュアー 宇都宮 翼  編集 中野 馨子

参考サイト
ラズベリーパイで教え、学び、作る (raspberrypi.org)