仕事が円滑に進むクライアントの特徴をエンジニアに聞いてみました
こちらのメディアでは実際にシステムを開発・構築するなどで起こりうるトラブルに納期の遅れや、クライアントの要望するものではなかった。品質が悪かった。
などを記事にしてきました。
正直にいってしまうとクライアント側に多少の問題がある場合があったり、もちろんエンジニアに非があったりなど、理由は様々です。
今回はエンジニアの方たちに実際に案件をこなしていく中で、どんなクライアントだと依頼がスムーズに進んだのか?ということに対して特徴を聞いてみましたのでご紹介します。
要求が具体的ではっきりしている
案件に対する要求が具体的ではっきりしているクライアントは仕事がやりやすく進行もスムーズです。
ITエンジニアの仕事で相手がなにを求めているのか伝わらないのは日常茶飯事です。
クライアントがなにを要求しているのかを理解することが第一関門といわれることもあり、イメージが伝わらないことでトラブルになるのもよくあることです。
使いやすい検索システムを開発してほしいという案件を依頼された場合、使いやすさとはなにかを理解することから仕事は始まります。
使いやすさと一口に言っても人によって感じ方はバラバラです。検索速度を重視する人もいれば設定項目が少ないほど使いやすいと感じる人もいます。詳細な絞り込みができる事が重要と感じる人もいますし、単純に表示画面の文字が大きくて見やすいことが使いやす差の基準になることもあります。顧客が案件に対し本当に望んでいるものは何なのか。
肝心な部分がはっきり伝わるクライアントとの仕事はやっていて気分も良くストレス無く進みます。
最悪なのは頭の中のイメージを全く言語化できないクライアントとの仕事です。
上手く伝えられないイライラをぶつけられるのは理不尽なストレスでしかありません。伝
わらないイメージを自分なりに理解して納品したのに思っていたのと違うと言われてリテイクを要求された、というのはITエンジニアなら誰でも一度は経験しているケースです。求めるものが具体的に伝わらないクライアントとの仕事は時間と手間ばかりかかって全く割に合いません。
連絡が早い
ITエンジニアの仕事は打ち合わせや確認などこまめに連絡を取ります。
必要な連絡を早く伝えてくれるクライアントは余計な待ち時間が発生せずスムーズに仕事が進みます。
いつでも連絡が取れるクライアントとは安心感を持って仕事ができます。必要な時にすみやかに連絡が取れれば仕事が停滞することもなく、細かい内容も逐一確認しながら進められるのでミスも減少します。
連絡が遅いクライアントだと返事を待っている間に仕事を進められずムダな待ち時間でどんどん仕事が遅れてしまいます。あまりにも連絡が遅いクライアントだとちゃんと伝わっているのか心配になってしまい余計な不安がつきまといます。
連絡が早いというだけでクライアントに対する信頼感は大きくアップします。優秀なクライアントは連絡が早い上に必要最低限のやりとりだけで終わるので余計な時間をとられずに集中して仕事をこなせます。
適時確認が入る
仕事の進み具合や完成度を適時確認してくれるクライアントとの仕事はミスを未然に防げるという点でやりやすさを感じます。
クライアントには細かくチェックするタイプと全面的に丸投げしてくるタイプの2種類が存在しますが、必ずしも細かくチェックしてくるタイプのほうが確認が丁寧とは限りません。
チェックと言いつつあれこれと口出しをしてくるタイプのクライアントは自分の意見を主張することにばかり熱心で肝心の確認作業がおろそかになっていることがよくあります。余計な口出しはしてくるのに肝心のチェックポイントをスルーした挙句、完成間際になってイメージと違うとクレームをつけてくることもしばしばです。
ITエンジニアの仕事に対する確認とは単に口を出すことではありません。想定していた成果が見られるか、期待している昨日は実装されているか、UIはイメージ通りかなど依頼内容と実際の作業との一致具合を見るのが適切な確認です。全てを任せてほぼ丸投げにしていても適切な確認をしてくるくるクライアントは存在します。
要所で仕事の進み具合を確認し問題があればその場で修正指示を出す。そんなクライアントとの仕事はやっていて気持ちのよいものです。ミスを最小限のロスで対処できるので大幅な修正作業が必要なく進行状況に応じて最適な対応が取れるので仕事がはかどります。
修正指示が的確
ITエンジニアの仕事に修正指示、いわゆるリテイクはつきものです。
頑張って仕上げた仕事にリテイクが入るのはあまり嬉しい事ではありませんが、リテイクの希望にどれだけ応えられるかというのもITエンジニアの腕の見せどころです。クライアントの希望に応えるのがITエンジニアの仕事でありリテイクの要求にも誠意を持って対応したいところですが、修正指示の出し方にも上手い下手があります。
修正指示のうまいクライアントは必ず修正理由を明確に伝えてくれます。
なぜ修正が必要なのか、理由がはっきりと分かればどのように直せばいいのか方向性がわかるのでスムーズに対応できます。
要修正だけ伝えられて理由が明らかにされていないとどのように対処すればよいのか分かりません。
理由をあれこれ考えながら何とか修正対応したのに再びリテイクで突き返されてしまえばやる気も削がれてしまいます。
仕事のしやすかったと感じられるクライアントは皆きちんと理由を添えて修正指示を出してくれます。
修正指示が上手く伝わるかどうかはクライアントとエンジニアのコミュニケーションにかかっています。そこをないがしろにするクライアントは仕事がやりにくいだけでなく時間も手間も余計にかかってしまいます。
権限を持っている
仕事を依頼してくるクライアントが案件に対する権限を持っていると非常にやりやすくスムーズに仕事が進みます。
クライアントが中間管理職のような立場で案件に対する直接的な権限がなく場合は何かにつけて上の人間に確認を取る必要が出てしまい、ちょっとした確認を取るだけで仕事がストップしてしまいます。
重要な部分は確認が必要だとしても、ある程度クライアントの裁量で判断してくれないようでは思うように仕事が進められずやりにくさが出てしまいます。