【カフェ・福祉】庄司操・梓「知的障がい者の雇用の最前線!人材不足解消へ」

      2017/10/04

キープオンカンパニー株式会社 代表取締役の庄司操さんと、カフェ&デリマルクの店長 庄
司梓さんの後編です。

※前編はこちら
「カフェ開業までの道のり」

※キープオンカンパニー株式会社では人材を募集しています。
⇒【求人情報】キープオンカンパニー株式会社「カフェ店長候補」/「保育士」

儲けたいなら福祉はやらない方がいい

—仕事をしていて苦労したなという事はありますか?

操:今の仕事を始める前は、親の会の団体や養護学校のPTAでの活動とみんなで活動していたので、今回初めて「キープオンカンパニー株式会社」という会社を作って、実際に事業を始めるのは思っていた以上に大変でした。
まず建物を建てるために土地を探すこと。
建つまでには思った以上に資金がかかったり、毎日何があるかというハラハラドキドキの連続で、株式会社で実際にやるのは大変だなと初めてわかりました。
 
—現状は落ち着いた感じですか?

操:そうですね。
事業が始まってからは、月々のやりくりもできてますのでなんとかやっています。
大変だったのは始まるまでですね。

—福祉のお仕事で独立、開業しようと思っている方を結構聞くのですが、何かアドバイスはありますか?

操:基本的に福祉の事業は儲からない。お金儲けをやるなら違う営利事業の方がいいと思います。
やっぱりこの福祉事業をやるからにはそれなりの目的やビジョンを持って、そのためにみんなでやっていくというのがきちんと出来ていないとなかなか難しいかなと思います。

—梓さんにもお聞きします。日々お仕事されていて、ここが大変だなということはありますか?

梓:やっぱり普通のお店と違って、障がいを持ったスタッフと働いているということで、支援をしながらお店のお客さんも見ていくという両方の管理が大変だなと思いますね。

—障がい者との接し方について、どういうところに意識して接していますか?

操:基本的には接し方は変わらないですけど、障がいの方は出来る事と出来ない事があるんですよね。
なので、出来ることを伸ばしてやって、出来ないことを支援するという形が大事です。

障がいを持った方は感覚的にすごく優れていて敏感なこともあり、一度覚えると忘れない人もいるので接していて面白いです。
一人一人の個性が強いので、次第に障がいを持った人達の魅力を感じられるし、自分の仕事を覚えて喜んでいたり、出来るようなったりするのを見るのは喜びだなと思いますね。

—梓さんはどうでしょうか?

梓:兄がダウン症ということで、自分は障がいを持った方に慣れているかなと勝手に思っていたんですけど、昔は兄以外の障がいを持った方はすごく抵抗があったんです。
短大卒業してから4年間兄の勤めている作業所に栄養士として行った時に、初めて兄以外の障がいを持った方に出会ったんですよ。
その時に「自分の中で考えていた固定概念を持ってはいけないんだな」と思いました。
障がいを持った方もそれぞれ個性があって、すごく好きになりましたね。

仕事は楽しくなければ続かない

—音声番組なので、自分でも話してみたいというリスナーが多いのですが、声の仕事をしてきてここを努力したらいいんじゃないということはありますか?

梓:11年やっていてもプロみたいに出来なかったんですけど、最初は自分で紙に書いてそれを読んでいたという形のラジオだったんですね。
しかし、自分で聴いてもすごく違和感があって。
自分が楽しんでいなくて読まなきゃいけないという感じが出ていて、それはリスナーさんも感じるだろうなと思いました。

私も昔からラジオが好きでよく聴いていたんですけど、楽しいラジオって話している人も楽しんでいるんですね。
それをずっと聴きながら、自分も楽しもうって思いました。
それから噛まないようにとか間違えないようにしようという考えにとらわれずに、楽しんでやるようになったら楽に出来るようになったのでこの姿勢はおすすめします。

—操さんは娘がラジオを始めた当時どういう心境でした?

操:まさかこういう仕事をやるとは思わなかったですね(笑)
ラジオに関しては自由に1人で何でも出来て、そこに社長さんもご理解があって、梓が好きで取り入れることをそのままやらせていただける。
これが10年以上続いた理由だなと思っています。

後悔しない仕事選びの方法

—冒頭で梓さんはとりあえず何も考えずに就職を決めたとありましたが、これから就職や転職をする人にアドバイスをお願いします。

梓:最初の企業訪問とか紙面で見ても、実際の仕事をしてみないとわからない事が大きいですよね。
やって行く中で楽しみとかを見つけて、やりがいを見つけられるのも多いと思います。なので、どこまで「えい!」って出来るかが大事だと思います。

—ここまでのお話と経歴から、梓さんは思いっきりがあるなと感じました。

梓:あんまり考えすぎちゃうと出来なくなるんですよね(笑)なので、「えい!」って感じでやると意外と出来て、やってみると面白いんですよ。ラジオをしていた時も、あるテレビ番組の10分ぐらいのコーナーでぶっつけ本番みたいな感じでアナウンサーと中継をつないで生だったんですけど、そっちの方が上手く行くんですね。

—就職に当てはめると考えすぎて動けないって人がいると思うんですよね。

梓:よく分かります。結構考えすぎて動けなかった事があったんですけど、それで後悔した事もあるので、やっぱり動いた方がいいと思います。
その方が絶対後悔しないですよ。
今まで振り返っても、やれば良かったと後悔することも多いので。

—後悔はどういうことでしょうか?

梓:恋愛もあります(笑)自分を守る意味で、思い切らなかったなというところもありました。
仕事も、もっと楽しんでできるものもあったなと思っていて、自分の中の物差しだけで決めていて、それで思い切れなかった事が結構多かったので。

行動すれば自分の向いているものも分かるし、そこで踏みとどまっちゃうとその後の可能性も閉じちゃうので最初の思い切りって必要なんですよ。
もちろん、最初は就活の電話や訪問するときはもちろんすごくドキドキしますが、そこを何かの理由をつけて諦めたりすると、そのときはホッとして楽だけどその後の飛躍がないので行動してみるのをおすすめです。

—今まで梓さんがやってきた中で、飛び込んでみてよかったというのは何ですか?

梓:そうですね。
やはりキャンペーンクルーとラジオでしょうか。今までそんなに人前に出る経験がなかったので、本当は恥ずかしいというのもあったんですね。
ラジオの時も「自分が2時間も喋るなんて」と思っていたんですけど、やったら楽しかったですし。

短大の時も実際は現役の子と8〜10歳も違うので、同じ教室で私だけ年上で恥ずかしいし出来るかなと思ったんですけど、本当に学びたかったから飛び込みました。出来る環境にあるのに「やらなかったら後悔する」と思って、やった事が今に続いています。

ちなみに私は自分でも声を出すんですよ。「えい!」って(笑)心の中の声でもいいんですけど、それが大事かなと思いますね。

—栄養士に興味を持ったきっかけはなんですか?

梓:栄養士自体はどうでもよかったんですけど、栄養を学びたいというので会津短大に社会学生で入学しました。
2年間学んだら試験を受けたら卒業と同時に栄養士の資格を取得出来たので流れで取りました。
元々食べるのは好きだったんですけど、学生時代にちょっと間違ったダイエットをして栄養が偏ってすごく痩せていた時があって、これじゃダメだなと思ったのがきっかけです。
でも、実際どうすれば自分に良い栄養を取りながら太らなくて済むだろうって思った時に、食べ物の勉強って楽しいと思ったんですね。

自分が口にするものなので、学ぶのはすごく大事だなと感じて学んだら楽しくなって。
けど、それまでは栄養士になろうとは考えていなかったんですよ。小さい頃は弁護士になりたくて、大学では法学部に行ったんです。
それで弁護士を目指していたんですが、司法試験のゼミとかで勉強していると、いくらやっても自分には向いていないと思いまして…

—弁護士になりたいと思ったきっかけは?

梓:映画が好きで、よく弁護士の映画を見ていたんですよ。
その中で正義感のある人が弁護士になって論破してていうのがカッコ良くて、自分もこれができたらいいなと思って。

それで憧れがあって法学部にも入ったんですけど、やっていたら向いている人と向いていない人って分かるんですね。
答案で一言しか書いていなくてもコツがわかる人との違いを感じて諦めました。
なんか諦めなかったら自分は苦しむだけだと思いましたね。

—無理しない方がいいというのはあるんですかね。

梓:あると思います。
何年も浪人してなったって人もいると思うんですけど、諦めるというのも1つの可能性につながる事なので。

諦めるときの見極めは「センス」

—いいと思ったらやってみるのはよく分かりました。ただ、諦める時の見極めポイントはどうでしょうか?

梓:周りの友達の中で弁護士になった人もいるんですが、一緒に勉強する中でこの子違うなと思う時があります。
それは、試験問題で回答の中に入ってそのポイント考えているんですよ。私はポイントに入る前の模索状態で苦しんでいるんですね。

そのポイントを分かる人はセンスだと思います。センスのある人は同じ司法試験を合格しても、その後もやっていける人で、私みたいにポイントのどれを選ぶかで苦しんでいる人は、入ってからでも無限の中から探さなきゃいけないという事になるだろうなと感じまして。

逆に栄養士の時は本当に好きで、ここを勉強すれば大丈夫というのが分かったんですよ。
だから、管理栄養士の試験の勉強は楽しかったです。そこの違いかなと思います。

—これから進路を決める人に向けて、前もってセンスがわかる方法ってありますか?

梓:そうですね。
私は弁護士になったらかっこいいだろうというように形だけで入っていたので、勉強のワクワク感もなく、模索する勉強だったなと今振りかえると思います。

なので、学びたいという感覚的な気持ちが大事ですね。
やりたいことをやって行って、最終的に詰めていくと「こんな職業もあったんだ」と気づくこともあるので、ここの気持ちを大事にして欲しいです。

是非、音声でもお聴きください!

■株式会社キープオンカンパニー
Cafe&deli Marc(マルク)
住所:福島県会津若松市一箕町大字亀賀字川西39番地4
電話:0242-36-7710

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歌川貴之

インタビュー求人情報サイトを運営し、企業向けに販促用のコンテンツ制作をしている。個人事業主のお店から芸能人・上場企業の社長など、様々な職業1,000人以上に会ってきた。2018年に仕事と住居マッチングサイト『ジョブホーム』リリース

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