【ピアニスト・音楽スタジオ】福井ともみ「誰もが憧れるプロで仕事にする方法」前編

      2017/10/27

ピアニスト・TMスタジオ経営者の福井ともみさんインタビュー前編です。

〇福井ともみ氏
神奈川県横浜市出身。神奈川大学在学中はエレクトーンプレイヤーとして活躍する。
1988年からピアノに転向し、ジャズを志す。日本を代表するピアニスト・市川秀男に師事。
その後、都内近郊のライブハウスへサイドメンや自己のユニットで新進ピアニストとして名前を連ねる。

*現在までの主な共演者
日本人歌手:麻倉未稀 寺泉憲 八代亜紀 鶴田さやか
ジャズシンガー:中本マリ 上野尊子(8年間レギュラーを務める) 金子晴美 亜樹山ロミ 平賀マリカ キャロル山崎 他多数。

プロになるまでの秘訣

-今日は福井さんが経営なさっている新橋のTMスタジオで収録しています。
この取材のきっかけは、TMスタジオで別の方の取材をさせてもらおうと思って当初連絡させてもらったんですけど、福井さんのお話を聞いたら興味を持ちました。

使っていただきありがとうございます!
一応、本業はピアニストなんですよね。その他にも色々やっていますが(笑)

-神奈川大学在学中はエレクトーンプレーヤーとして活躍していたと。
そうなんです。1980年代にYAMAHAのエレクトーンは、とてもブームでした。私たちの同年代の40代、50代の人たちは、男性でも女性でも所有している人が多く、ピアノよりもエレクトーン時代だったんですよね。

-そこからジャスに転向したきっかけは?
元々ジャズが好きで、即興演奏なら何時間でも弾けるんですよ。ずっと弾いているのが好きだったんですね。その頃はまだ CDが出ていない時代なので、LPやラジオとかそういう流れている音楽を聴きながら演奏していました。

-そして現在は、都内を中心に活躍中。2016 年にジャズ japan awardの特別賞を受賞!
ありがとうございます。それはどういう意味かというと、ボランティアで港区の小学校のビッグバンドを指導しに1年間行ってたんですね。
そういうものもありまして、ジャズの裾野を広げて貢献して表彰していただきました。自分の腕じゃないですね(笑)

-でも腕がないと表彰されないですよね?(笑)
それはそうですね(笑)ピアノだけじゃなくて、ホーンセクションも分かるということでやってきたということですね。

-長年音楽活動をしてきているわけですが。元々音楽を始めたきっかけはなんですか?
母親がピアノを弾いていたので、子供の頃から見てました。音楽に触れている時間が長かったんでしょうね。
それで、小学生の時に、母が私をオルガン教室に行かせてくれました。ピアノとオルガンもあったんですけど、子供の時はエレクトーンが楽しかったですね。

何故かというとリズムボックスがあって、ロックやサンバやラテンのリズムが出てくるわけ。それに合わせてガチャガチャ弾くのが好きだったんです。ピアノは自分でリズム出さないといけないし、クラシックだとドソミソの世界だからつまらなくて、エレクトーンの方が好きだったんですね。

しかし、そのままエレクトーンでプロになってから、生ピアノに興味を持ちましたね。本物のアコースティックのじゃないと人に届かないと思い始めました。
エレクトーンってどんどんコンピュータみたいになって、自分1人で弾いて無いような色々な音を組み込めるんですよ。そうすると、1人の演奏じゃないみたいで。コンピュータ作業になって、組み込むのは自分なんですけど、その作業している時間の方が長くて、自分で生で弾いてる時間の方が短いんですね。それは違うなと思って。

また、エレクトーンのデモンストレーションのバイトをしている時に、商品を売る仕事じゃなくて、音楽を弾く芸術家になりたいと思ったんですよよね。それでピアノの方に転向しました。

ピアノだと全部自分の指で弾いて、ハンマーを叩いて弾いて、どんな音圧でどう弾くか、どう表現するかって腕次第じゃないですか。コンピュータをいじってるのとは少し違うから、こっちにしたんですね。

-プロになるのがすごい大変ですよね。僕自身も音楽業界にいたのですごく分かるんですけど。
そうですね。プロって言っても色々大変ですからね。自分で弾いてて、私プロよ。っていうのもおかしいですよね(笑)周りから認められて、お仕事をもらってからが初めてプロですからね。

弾く仕事っていうのは、私がエレクトーンとピアノを垣間見て両方仕事している頃は、ホテルのラウンジとかが多かったです。例えば、東京だと赤坂プリンス。今は無くなってたけど、入ったところに大理石の上に白いグランドピアノが置いてあって、そこで演奏してました。

あとは、六本木にあるインターコンチネンタルホテルってところが、昔はANAホテルだったんです。そこでも演奏したので、まずはアーティストじゃなくて、職業音楽家から始まりました。
元々、外に一回も就職したことがないので、事務員さんの仕事もできないですよ。コピーとるとか、お茶出すぐらいならできますけど(笑)

それで、職業音楽家としてお金をもらいながら、ホテルのレストランやロビーとかの綺麗なとこで弾く。そういう仕事をしてたんですけど、ある日突然ホテルやレストランの仕事につけちゃった。20代後半から40歳ぐらいまで。

その中で、BGMとして聴いて拍手をもらえないじゃつまらない。要するに、ちゃんと拍手をもらいたいと思うわけ。そのうち、弾き語りしたらもっと拍手が来るんじゃないかって思いました。それで、ちょうどボサノバが始まった頃だったので、ボサノバの曲をブラジル人の先生に教わったり、英語の歌も弾き語りもしたんだけど。弾き語りをしてるうちにピアノも歌も中途半端。

で、やっぱり弾き語りも5、6年したのかなぁ。結局、ピアノをちゃんとやらなければダメだということに気づいて。もちろんお金もらって音楽の仕事をしてますから。それで、お金もらいながら、ジャズピアノの先生についたり、歌の先生についたりしてるんです。自分にお金をもらったものは、全部衣装と自己投資でぐるぐる回ってるんです。

それから、やっぱりジャズピアニストになりたいな。かっこよく弾けたらかっこいいと思ってジャズピアノの先生について、それからジャズピアノに移行していくんです。
それで、ジャズピアニストになってから長いですね。そこからが本当に難しいですね。

超一流ホテルで演奏する方法

-ホテルで演奏するというのはどういう経緯だったんですか?
それはね、横のつながりがあって、誰かのエキストラで1回入るんですよ。それで、エキストラに入った時にホテルの黒服の方や、支配人の方が目をつけて、あの人可愛らしいし、演奏している時のお洋服もいいし、マナーもいいし、ピアノも上手みたいって。
それで、次は彼女に入ってくださいって。そういう風に推薦されるんです。

あと、オーディションがあるんです。昔はそうやってホテルオークラで弾くのに、オーディションで20人くらいくるんですよ。その頃は私ももう少し痩せてて細くて可愛らしかったので(笑)

-いやいや、今でもお綺麗ですよ!
ありがとう(笑)
そういうオーディションに受かってね、なんやってぐらい受かるんですよ。

-僕もパッと聞いた感じでも、競争率が激しいじゃないですけど、皆さんがプリンスホテルで弾きたいと思うじゃないですか。
親御さんも喜ぶんですよ(笑)。ジャズピアニストになるとね、「えっ?」って親もわからない感じになるんですけど。ホテルで弾いてるうちは綺麗なお洋服着て優雅に弾いていたら、当時は親も親戚も喜びましたね。

-これからそういうホテルで弾いてみたいと思っている人に対して、アドバイスはありますか?
ありますね。私はそういう本も出してるんですよ。中央出版さんから何冊か出しているので、詳しくはそちらもご覧ください。(笑)
まず、ホテルのラウンジで弾くには、30分演奏するのに、自分の好きな曲と、お客様のニーズにあった曲と、今流行っている曲と、どういう風に割り振りして弾くのか組み立てるのは大事ですね。

その当時と今の曲は違いますから、今はディズニーとかジブリとか、一般の人が一番多いリクエストといえばディスニーですね。世界各国で許通なのはディズニーの曲ですね。アナ雪もそうですし、美女と野獣も。日本の中では、ジブリが一番かな。白石さんのつくった優しい感じの曲で、有名な曲を上から3つ4つ。魔女の宅急便とかは、荒井由実さんの曲を引用したりしてますけど。そういうのを少し覚えておくと得ですね。

-まずは曲から入って、見た目も大事だということで、もう少し具体的に教えていただけますか?
ホテルのお仕事でしたら、やはり清潔感が一番なので、黒とか灰色のドレスとかはNGですね。白だとウエディングドレスみたいになるので。持ってきていいのは、シルバーとか金、薄いピンクです。お洋服はパステルの綺麗なものがいいですね。紫も色によるんですけど、光沢があって綺麗な紫ならいいんですけど。

なので、ホテルでお仕事するときは、ピアニストですけどホテルの顔になるわけだから、綺麗にしていたらいいという事と。
あとは、お化粧もあまり濃くない方がいいし、薄すぎてもダメですが(笑)

-そこは難しいですね。
やっぱり、口紅は、真っ赤はいらないんだけども。例えば、女優でお年を召されてる大女優であれば、赤い口紅もいいんですよ。だけど、私たちはまだ自分は、ホテルで弾いてるときは主役なんだけども、主役じゃないわけよ。お客様たちを気持ちよくさせなきゃいけないから、赤い口紅はNGだと思うんですね。ピンクでも、濃くないピンクがいいね。オレンジとかね。
だから、会社の面接の時と同じように、そんなに薄くしなくていいんだけども、ある程度のところですね。濃い化粧はNGですね。

-とても参考になりました。

あと、金髪もダメだと思う。髪の毛は染めてても、ブラウンとかはいいんだけども、黄色寄りの色は良くないですね。

音楽で食べていく方法

-そして、長年音楽活動できる秘訣はありますか?
それは、演奏は上手いはもとより。ピアノは1人で弾くだけじゃなくて、いろんな仕事があるんですね。例えば、タレントさんのバックで演奏するときは、何が一番重要かというと、まず、時間に遅刻しない。という風に、一般的なマナーなんですよ。演奏上手いは当たり前で。新幹線とか飛行機の時間に遅刻したら乗れないじゃない。そしたら、みんなに迷惑かけることになるんですね。だから、まずマナーはきちんとしている事。

あとは、礼儀かな。「ありがとうございました」、「ごめんなさい」と普通の言葉が、馴れ合いになっていい時はいいと思うんですけど、その他は何かしたら「ありがとうございました」。他の仕事相手の人でもそうですね。「今日はお世話になりました。ありがとうございました。」と、そこが必要ですね。お仕事を頂いてるわけだから。

だからそういうマナー。そうすると、2人とも同じレベルで上手い人がいても、マナーがしっかりしている人の方が使い手は使うんですよ。要するに、総合点がいい人の方がいいわけですね。また、感じがいいという事はあるんですけど、感じが良くても調子が良かったらいけないのでバランスが必要です。

-そういう人いますね。
あとは、お酒を飲むと豹変する人、大きくなる人は気を付けてください。男性も女性も多いんだけども。でも、それはお酒の席だから、仕事に影響しなければいいと思うんですね。私が全部完璧だということでは全くないんだけども。とにかくマナーをきちっと守るということですね。

あとは、音楽の中でも色々な仕事があります。ピアノは1人で弾いている時もあるし、バントの時、タレントのバックの時もあるし、カラオケを作ったりする時もある。色々あるわけ。あとは、アレンジの仕事もあるわけ。歌手の人がレコーディングするのでアレンジしてくださいとか。

また、私みたいに譜面を出版する仕事もある。あと、ラジオで自分の音楽番組を持ってる人もいる。だから、なんでもあるわけ。それは、若い頃からやってる人もいるし、私みたいに徐々にいろんな人と広まって、今この歳になって、やっぱりミュージシャンは自分の仲間ですね。

あとは、音楽業界の評論家の先生やナレーターの人。あとは音楽の仕事をくれる方、レコード会社の方、雑誌者の方。たくさんの人の中でぐるぐる回って。後は日本各地のジャズフェスティバルの実行委員の人たちとか、ファンのお客様の代表格の方もいますし。日本全国たくさんあるので、お仕事が回るんです。なので、関わる人たち全員に感謝のここを持つことが非常に大事です。

後編はこちら

福井ともみ「新橋で経営する大人気の練習場所」後編

是非、音声でもお聴きください!

福井ともみ サイト
TMスタジオ
住所:東京都港区東新橋2-5-11

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歌川貴之

プロインタビュアー/仕事と空き家マッチングが最も得意。生の職業情報を伝える求人情報サイトを運営し、企業向けに販促用のコンテンツ制作をしている。個人事業主のお店から芸能人・上場企業の社長など、様々な職業1,000人以上に会ってきた。

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